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多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)は英語で「Multiple(多発する)Sclerosis(硬化)」といい、その頭文字から「MS(えむえす)」と呼ばれます。中枢神経系(脳・脊髄)と視神経の病気です。
中枢神経系と視神経の神経線維は「髄鞘(ずいしょうと読み、ミエリンともいいます)」という脂肪質のカバーで覆われていて、それは神経線維同士を絶縁する働きをしています。
MSは、このミエリンのあちこちを自分自身で壊してしまうことによって起こります。ミエリンが壊されると、その部分の神経伝導が上手くいかなくなり、様々な症状が出てきます。
ミエリンが壊れることを「脱髄(だつずい)」、壊れた部分を「病巣(びょうそう)」または「病変(びょうへん)」といいます。MSでは、放置されると病巣があちこちに、そしていろいろな時期にできるのが特徴です。
病巣と症状は必ずしも一致せず、病巣があっても症状が出ないことや、逆に、症状があるのに病巣が認められないことがあります。
ミエリンが壊れて、症状が強く出ている時のことを「急性期」または「再発」といいます。それに対して、症状が治まっている時のことを「寛解期(かんかいき)」といいます。
MSは、厚生労働省が指定する「特定疾患」のひとつです。