多発性硬化症のあらまし(はじめに)
多発性硬化症(Multiple Sclerosis; MS)は、原因がはっきりせず、現代の医学では完全に治せない慢性病です。特定疾患の表に出ている病気になった事実だけでも、ショックで落ち込んでしまうかもしれません。
けれども、多くの人は元気に病気と付き合っています。出たり消えたりする症状や、疲れやすさは悩みのタネですが、フルタイムで仕事を続けている人も、発病後に出産して育児中の人もいます。病気と上手く付き合ううえでいちばん大事なのは「病気を知ること」です。
たとえばMSでは、体温が上がると一時的に症状が悪化するということを知らなければ、長風呂をしたり、真夏の炎天下を歩き回って、具合を悪くしてしまうかもしれません。また、過度の日焼けは免疫系のバランスを崩し、再発を引き起こしかねないということを知らなければ、必要以上に日光を避ける必要こそないものの、真夏の海で真っ黒に日焼けして再発を誘発してしまうことになるかもしれません。
知っていれば予防できることもあります。まずは、このページでMSについて知ってください。知識は必ず力になります。

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更新:2008年4月(新規公開:2000年1月)
文:中田郷子 / MSキャビン(非医療従事者)
監修:山村 隆 先生 / 国立精神・神経センター神経研究所免疫研究部(神経内科医)