MS・NMOのこと~すぐわかるMS|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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多発性硬化症(Multiple Sclerosis; MS)と視神経脊髄炎(Neuromyelitis Optica; NMO)の情報を提供しています。
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すぐわかるMS

MSとは何ですか?

faq01MSは「多発性硬化症」という脳、脊髄、視神経の病気です。英語名は「Multiple(多発する)Sclerosis(硬化)」で、その頭文字をとって世界的に「MS」と呼ばれています。原因不明で根治療法がない難病です。人から人にうつる伝染病ではありません。また異常な遺伝子によって起こる病気でもありません。


どうして起こるのですか?

faq03脳、脊髄、視神経の神経線維は「ミエリン」というカバーで覆われています。MSはミエリンのあちこちを繰り返し自分で壊してしまうことによって起きます。

 

ミエリンが壊される原因は解明されていませんが、ウイルスや細菌などの外敵から身を守る免疫が、何らかのきっかけで自分のミエリンを外敵と見なして攻撃してしまうのだろうと考えられています。発症には環境要因、遺伝的素因などの関与が示されています。


どんな人がなるのですか?

faq0220〜30代に多く、男性よりも女性に多く発病する傾向があります。発病率は人種でも違い、欧米白人に多い病気です。また緯度の高い地方に多く、日照時間との関連が指摘されています。国内では平成26年度の時点でNMOを含めて約19,000人に特定疾患医療受給者証(※)が交付されています。患者数は世界的に年々増加しています。

 

(※)特定疾患医療受給者証:難病法が施行された平成27年1月より前に、MSを含む56疾患の患者に交付されていた証明書


どんな症状があるのですか?

faq04通常、ミエリンが壊された部分に応じた神経症状が出てきます。ミエリンの壊され方は人それぞれで違うので、症状の種類や程度は人によって様々です。MS全体としてよく見られる症状は視力障害、感覚障害、運動障害、疲労、排尿障害、ふるえ、物忘れなどです。

 

さらに症状は季節や体調の影響でよく変動します。日によって、また時間によって変化することもあります。体温が上がると一時的に症状が悪くなることがあり、これを「ウートフ現象」といいます。


どのように診断されるのですか?

faq05MSを単独で診断できる検査はありません。細かい診察と複数の検査をおこない、その結果を総合的に判断して診断されます。検査には、MRI検査、髄液検査、誘発電位検査などがあります。MSは神経内科に分類される病気なので、神経内科のある病院を選んでください。


どんな治療がありますか?

faq06急性期には、炎症を鎮めるために副腎皮質ステロイド薬を使って治療します。症状が重い場合には、血漿交換療法や免疫吸着療法が追加される場合もあります。痛みやしびれ、排尿障害などは、薬である程度軽減できます。

 

再発予防にはインターフェロン・ベータ(アボネックス®、ベタフェロン®)、グラチラマー酢酸塩(コパキソン®)、フィンゴリモド(イムセラ®、ジレニア®)、ナタリズマブ(タイサブリ®)が使われますが、効果は人によって違います。中にはステロイド薬や免疫抑制剤が効果的な人もいます。


これからどうなるのですか?

faq07MSの経過は様々で誰にも予測できません。何年も安定して普通の生活を送っている人もいれば、年に1回くらい悪くなる人、いつの間にか徐々に歩きづらくなっていくような人などいろいろです。海外の統計では、早い段階から予防治療を始めることで良い状態が長く保てることが示されています。

 

ストレス、風邪、過労、出産などが再発の引き金になることが多いようです。病気が安定している時は適度な運動をして、休息を取ることが大切です。


利用できる社会資源はありますか?

faq08MSは難病法によって指定難病に定められています。MSと確定診断され、さらに決められた条件を満たすと、医療費の一部が公費で負担されます。窓口は住民票がある健康福祉センター(保健所)です。

2015年以降に診断された方は、こちらをご覧ください。
→「2015年1月1日以降にMS/NMOと診断された方へ」


多発性硬化症

 

脳・脊髄、視神経の病気です。

免疫が自分のミエリンを攻撃してしまいます。

20〜40代に多く発病します。

症状は人によって様々です。

神経内科に分類される病気です。

再発予防薬がいくつかありますが、効果は人によって違います。

経過は様々で予測できません。

指定難病に定められています。

faq11新規公開:2000年1月  更新:2016年8月8日

文:MSキャビン編集委員
(大橋高志、越智博文、近藤誉之、新野正明、宮本勝一、中田郷子)

イラスト:えみすけ

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