MS・NMOのこと~すぐわかるNMO|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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すぐわかるNMOSD

NMOSDとは何ですか?

faq01NMOSDは「視神経脊髄炎」という脳、脊髄、視神経の病気です。英語名は「Neuromyelitis(脊髄炎) Optica(目の) Spectrum(関連) Disorder(疾患)」で、その頭文字から世界的に「NMOSD」あるいは「NMO」と呼ばれています。原因不明で根治療法がない難病です。人から人にうつる伝染病ではありません。また特定の遺伝子の異常によって起こる病気でもありません。


どうして起こるのですか?

faq03脳、脊髄、視神経の神経細胞は「アストロサイト」という細胞に支えられています。NMOSDは血液中の「抗アクアポリン4抗体(抗AQP4抗体)」がアストロサイトを攻撃してしまうことによって起きます。


どんな人がなるのですか?

faq02平均発症年齢は35歳前後で、約90%が女性です。有病率には地域や人種による大きな差はみられません。ほかの自己免疫疾患を合併している人が多いです。
2012〜13年の全国臨床疫学調査から、国内の患者数は4,377人、有病率は10万人あたり3.42人と推計されています。


どんな症状があるのですか?

faq04通常、アストロサイトが壊された部分に応じた神経症状が出てきます。アストロサイトの壊され方は人それぞれで違うので、症状の種類や程度は人によって様々です。視神経と脊髄の症状が多いのが特徴です。

 

NMOSD全体としてよく見られる症状は視力障害、運動障害、感覚障害、強い痛み、しびれ、排尿障害、しゃっくり、吐き気、意識障害などです。


どのように診断されるのですか?

faq05細かい診察と血液検査、MRI検査、眼科検査、髄液検査などがおこなわれ、その結果を総合的にみて診断されます。中でも抗AQP4抗体の有無を調べる血液検査は重要です。通常、脳神経内科(神経内科)が担当する病気です。


どんな治療がありますか?

faq06急性増悪期には、炎症を鎮めるために副腎皮質ステロイド薬が使われます。改善しない場合や、視神経炎や脊髄炎が重度の場合は、血漿浄化療法に切り替えられます。

 

再発予防には経口ステロイド薬や免疫抑制薬が使われますが、免疫抑制薬は、NMOSDの再発予防薬としての効能は承認されていません。また服用量は人によって違います。残された症状に対しては緩和するための対症療法薬を使います。


これからどうなるのですか?

faq07NMOSDの経過は様々で誰にも予測できません。特徴は再発を繰り返すことですが、その頻度には個人差があります。何も予防治療をしていない場合は1回の再発が重篤なことが多く、再発の度に後遺症が増えかねません。早期の予防治療が必要です。


利用できる社会資源はありますか?

faq08NMOSDは難病法によって指定難病に定められています。NMOSDと確定診断され、さらに決められた条件を満たすと、医療費の一部が公費で負担されます。窓口は住所地を管轄する健康福祉センター(保健所)などです。


視神経脊髄炎(Neuromyelitis optica spectrum disorder;NMOSD)

 

脳・脊髄、視神経の病気です。

免疫が自分のアストロサイトを攻撃してしまいます。

平均発症年齢は35歳前後で、約90%が女性です。

症状は人によって様々です。

脳神経内科(神経内科)が通常、担当する病気です。

ステロイド薬や免疫抑制薬で再発を予防します。

経過は様々で予測できません。

指定難病に定められています。

 

より詳しい解説はこちらをご覧ください。
「NMOSDのあらまし」

faq11新規公開:2017年8月13日  更新:2018年9月20日

文:MSキャビン編集委員(大橋高志、越智博文、近藤誉之、中島一郎、新野正明、宮本勝一、横山和正、中田郷子)

イラスト:えみすけ

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