新型コロナウイルス感染症とMS、NMOSD、MOGAD(2021/4/15更新)|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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トップページ > お知らせ~ニュース > 新型コロナウイルス感染症とMS、NMOSD、MOGAD(2021/4/15更新)

ニュース

新型コロナウイルス感染症とMS、NMOSD、MOGAD(2021/4/15更新)

4月15日追記:
関連学会から見解が発表されています。この見解に合わせて本ページも内容を再検討していきますが、取り急ぎ学会のホームページをご覧ください。

 

「COVID-19 ワクチンに関する日本神経学会の見解」
日本神経学会から。9ページ「Q3:COVID-19ワクチンを免疫介在性中枢神経疾患患者さんに接種を推奨するか?」に、使用薬剤とワクチン接種の是非がまとめられています。

 

「新型コロナウイルス感染症に関する多発性硬化症患者さんへの助言」
日本神経免疫学会から。多発性硬化症国際連合から出されている声明文が和訳されたものが掲載されています。2021年 3月5日改訂版。

 


 

 

新型コロナウイルス感染症に関して、多発性硬化症(MS)と視神経脊髄炎(NMOSD)、抗MOG抗体関連疾患(MOGAD)の患者さんとご家族は特に不安な日が続いていることと思います。下記に関連情報をお知らせいたします。

 

更新:
2021年1月16日 …新型コロナワクチンに関する内容を追加
2021年1月8日 …MS疾患修飾薬について、2020年ウェブフォーラム座談会動画を追加
2020年12月17日 …全体を改訂
2020年7月11日 …MSの疾患修飾薬
2020年5月20日 …新型コロナ 相談・受診の目安(削除済)
2020年5月8日 …難病の医療費助成の有効期間1年延長(削除済)
2020年5月6日 …NMOSD患者さんに対する対策
2020年3月14日 …MS疾患修飾薬
2020年3月11日 …英国MS協会の見解(削除済)
2020年3月2日 …処方箋ファックス(削除済)
2020年2月29日 …新規公開

 


 

現時点では、MS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルスにかかりやすいといった科学的根拠はない。

 

MS、NMOSD、MOGADは自分の体の細胞を外敵と見なして攻撃してしまう「自己免疫疾患」だと考えられています。免疫が関わる病気だけに新型コロナウイルスにかかりやすいのではと不安になるかもしれません。

 

けれども現時点では、MS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルスにかかりやすいといった科学的根拠はありません。

 

 

現時点ではMS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルス感染症の重症化のリスクになるとはいえない。

 

現時点の報告からすると、MS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルス感染症の重症化のリスクになるとはいえません。
※進行型MSの人や身体障害度が高い方は重症化のリスクが懸念されています。

 

ただ、MS、NMOSD、MOGADの発症・再発のきっかけのひとつとして感染症が挙げられています。新型コロナウイルスも感染症ですから、風邪やインフルエンザと同じように、感染することで病気が再発する可能性はあります。引き続き感染症予防に努めてください。

 

 

ステロイド薬や免疫抑制薬で治療中の場合は早めに対応を

 

NMOSDやMOGADでは副腎皮質ステロイド薬(プレドニン®、プレドニゾロン®、メドロール®、デカドロン®など)や免疫抑制薬(イムラン® 、アザニン®、プログラフ®、ネオーラル®、セルセプト®など)を服用している人が多いと思います。

 

免疫を抑えるということで不安になってしまうかもしれませんが、決して自己判断で薬を減らしたり止めたりしないでください。病気が再発してしまう恐れがあります。薬の調整は必ず主治医にご相談ください。

 

こちらも参考にしてください。
→ 「新型コロナウイルス感染症への対応について(日本神経学会)」(外部サイト)

 

急性増悪期の治療については私たちの見解になりますが、ステロイドパルス療法については、治療後1ヶ月程度は免疫機能が低下していると考えて良いかと思います。血漿浄化療法については免疫機能が回復する期間の想定が難しいのですが、少なくとも治療後2〜4週間程度は注意が必要だと思われます。

 

 

MSの疾患修飾薬について

 

日本神経免疫学会のホームページに、MS国際連合から出された声明の日本語訳が掲載されています。
→「新型コロナウイルス感染症に関する多発性硬化症患者さんへの助言(2021年1月13日改訂版)」(外部サイト)

 

この声明の疾患修飾薬の部分だけ抜粋すると…

 

ーーーーーーーーーー
◉アボネックス®、ベタフェロン®
→新型コロナウイルス感染症に悪影響を及ぼさないと考えられる。新型コロナウイルス感染症による入院のリスクを軽減させる可能性が示唆。


◉コパキソン®
→新型コロナウイルス感染症に悪影響を及ぼさないと考えられる。

 

◉テクフィデラ®、イムセラ®・ジレニア®、メーゼント®、タイサブリ®
→新型コロナウイルス感染症重症化のリスクを上昇させないことが示唆。
ーーーーーーーーーー

 

現段階では、これらの薬を使っているからといって新型コロナウイルスに感染した場合に重症化するということは示されていないので、自己判断で薬を減らしたり止めたりしないでください。

 

こちらもご覧ください。
→「DMDと新型コロナウイルス感染症(ウェブフォーラム2020座談会)」へ(YouTube)

 

 

新型コロナワクチンについて

 

一部の国で新型コロナウイルスのワクチンが使われ始めて、日本でも近いうちに承認されそうです。MS、NMOSD、MOGADの方々も、接種すべきかどうか迷っておられることと思います。

 

日本では2021年1月16日現在、医療従事者、高齢者、基礎疾患のある人など優先接種の対象者がいくつか挙げられています。このうち基礎疾患として「免疫の異常に伴う神経疾患」「ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている」などが挙げられていて、MS、NMOSD、MOGADも対象になりそうです。

 

新型コロナワクチンは新しいワクチンで、免疫反応を増強させるための物質を含むものもあります。期待されている効果が実際に得られるのか、どのような副反応が起こるのかなどわかりません。MSやNMOSD、MOGADに対する影響も全くわかりません。再発予防治療中に接種して良いかどうかもデータが十分ではありません。

 

実際に接種するかどうかは今後の海外での知見も含めて主治医の先生と十分ご相談ください。

 

※MSに関してはMS国際連合から2021年1月13日、ファイザー社とモデルナ社のワクチンは安全であり接種すべきとの見解が示されました。しかし欧米と日本では感染状況もMSの重症度も違っています。実際の接種は主治医とご相談ください。

 

 

NMOSD患者さんに対する対策について

 

NMOSD患者さんに対する対策について、米国ガシー・ジャクソン財団からまとめられています。日本語訳もあります。「Translation」内にある日の丸のアイコン(Download in Japanese)をクリックしてください。
The Guthy-Jackson Charitable Foundation「NMOSD and the COVID-19 Pandemic FAQs

 

※卵の摂取を控えるようにとありますが、日本の鶏卵は海外に比べると非常に衛生的ですので、日本ではあまり気にせず摂取して下さい。(中島一郎先生 / 東北医科薬科大)

 

こちらもご覧ください。
→「今後の新薬、新型コロナウイルスと再発予防薬(ウェブフォーラム2020座談会)」へ(YouTube)

 

 

またお知らせできることがあったら追加・修正していきます。

 

みんなでがんばってこの時期を乗り越えていきましょう。

 

MSキャビン編集委員一同
大橋高志(東京女子医大八千代医療センター)
越智博文(愛媛大学大学院医学系研究科)
近藤誉之(関西医科大学総合医療センター)
中島一郎(東北医科薬科大学病院神経内科)
新野正明(北海道医療センター)
宮本勝一(近畿大学医学部)
横山和正(順天堂大学医学部)
中田郷子(MSキャビン)

 

2021.4.15

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