新型コロナウイルス感染症とMS、NMOSD、MOGAD(2021/4/23更新)|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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トップページ > お知らせ~ニュース > 新型コロナウイルス感染症とMS、NMOSD、MOGAD(2021/4/23更新)

ニュース

新型コロナウイルス感染症とMS、NMOSD、MOGAD(2021/4/23更新)

このページでは新型コロナウイルス感染症と多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)、MOG抗体関連疾患(MOGAD)についてお知らせしていきます。

 

 

現時点では、MS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルスにかかりやすいといった科学的根拠はない。

 

MS、NMOSD、MOGADは自分の体の細胞を外敵と見なして攻撃してしまう「自己免疫疾患」だと考えられています。免疫が関わる病気だけに新型コロナウイルスにかかりやすいのではと不安になるかもしれません。

 

けれども現時点では、MS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルスにかかりやすいといった科学的根拠はありません。

 

 

 

現時点ではMS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルス感染症の重症化のリスクになるとはいえない。

 

現時点の報告からすると、MS、NMOSD、MOGADであること自体が新型コロナウイルス感染症の重症化のリスクになるとはいえません。
※進行型MSの人や身体障害度が高い方は重症化のリスクが懸念されています。

 

一方でMS、NMOSD、MOGADの発症・再発のきっかけのひとつとして感染症が挙げられています。新型コロナウイルスも感染症ですから、感染することで病気が再発する可能性はあります。引き続き感染症予防に努めてください。

 

 

 

MSの疾患修飾薬について

 

ご自身が使っている薬が何か影響してしまうのではと不安になってしまうかもしれませんが、決して自己判断で薬を減らしたり止めたりしないでください。必ず主治医にご相談ください。

 

日本神経免疫学会のホームページに、MS国際連合から出された声明の日本語訳が掲載されています。
→「新型コロナウイルス感染症に関するMS患者さんへの助言(2021年3月5日改訂版)」(外部サイト)

 

このうち日本で承認されている疾患修飾薬の部分だけ抜粋すると(↓)

 

ーーーーーーーーーー
◉アボネックス®、ベタフェロン®
→新型コロナウイルス感染症に悪影響を及ぼさないと考えられる。新型コロナウイルス感染症による入院のリスクを軽減させる可能性が示唆。

 

◉コパキソン®
→新型コロナウイルス感染症に悪影響を及ぼさないと考えられる。

 

◉テクフィデラ®、イムセラ®・ジレニア®、メーゼント®、タイサブリ®
→新型コロナウイルス感染症重症化のリスクを上昇させないことが示唆。

 

◉ケシンプタ®
→新型コロナウイルス感染症により、入院が必要となったり重症化するリスクが増加することが示唆
ーーーーーーーーーー

 

こちらもご覧ください。
→「DMDと新型コロナウイルス感染症(ウェブフォーラム2020座談会)」へ(YouTube)

 

 

 

ステロイド薬や免疫抑制薬で治療中の場合

 

NMOSDやMOGADではステロイド薬(プレドニン®、プレドニゾロン®、メドロール®、デカドロン®など)や免疫抑制薬(イムラン® 、アザニン®、プログラフ®、ネオーラル®、セルセプト®など)を服用している人が多いと思います。

 

免疫を抑えるということで不安になってしまうかもしれませんが、決して自己判断で薬を減らしたり止めたりしないでください。必ず主治医にご相談ください。

 

こちらも参考にしてください。
→ 「新型コロナウイルス感染症への対応について(日本神経学会)」(外部サイト)

 

急性増悪期の治療については私たちの見解になりますが、ステロイドパルス療法については、治療後1ヶ月程度は免疫機能が低下していると考えて良いかと思います。血漿浄化療法については免疫機能が回復する期間の想定が難しいのですが、少なくとも治療後2〜4週間程度は注意が必要だと思われます。

 

 

 

新型コロナワクチンについて

 

MS、NMOSD、MOGADは基礎疾患のある人としてワクチン優先接種の対象になっています。実際に接種するかどうかは主治医の先生と十分ご相談ください。

 

日本神経学会からワクチンに関する見解が出されています。9ページ「Q3:COVID-19 ワクチンを免疫介在性中枢神経疾患患者さんに接種を推奨するか?」にまとめられています。
→ 「COVID-19 ワクチンに関する日本神経学会の見解」

 

 

 

NMOSD患者さんに対する対策について

 

NMOSD患者さんに対する対策について、米国ガシー・ジャクソン財団から出ています。日本語訳もあります。「Translation」内にある日の丸のアイコン(Download in Japanese)をクリックしてください。
The Guthy-Jackson Charitable Foundation「NMOSD and the COVID-19 Pandemic FAQs

 

※卵の摂取を控えるようにとありますが、日本の鶏卵は海外に比べると非常に衛生的ですので、日本ではあまり気にせず摂取して下さい。(中島一郎先生 / 東北医科薬科大)

 

こちらもご覧ください。
→「今後の新薬、新型コロナウイルスと再発予防薬(ウェブフォーラム2020座談会)」へ(YouTube)

 

 

またお知らせできることがあったら追加・修正していきます。

 

MSキャビン編集委員一同
大橋高志(東京女子医大八千代医療センター)
越智博文(愛媛大学大学院医学系研究科)
近藤誉之(関西医科大学総合医療センター)
中島一郎(東北医科薬科大学病院神経内科)
新野正明(北海道医療センター)
宮本勝一(和歌山県立医科大学)
横山和正(順天堂大学医学部)
中田郷子(MSキャビン)

 

 


 

更新:
2021年4月23日 …全体を改訂
2021年1月16日 …新型コロナワクチンに関する内容を追加
2021年1月8日 …MS疾患修飾薬について、2020年ウェブフォーラム座談会動画を追加
2020年12月17日 …全体を改訂
2020年7月11日 …MSの疾患修飾薬
2020年5月20日 …新型コロナ 相談・受診の目安(削除済)
2020年5月8日 …難病の医療費助成の有効期間1年延長(削除済)
2020年5月6日 …NMOSD患者さんに対する対策
2020年3月14日 …MS疾患修飾薬
2020年3月11日 …英国MS協会の見解(削除済)
2020年3月2日 …処方箋ファックス(削除済)
2020年2月29日 …新規公開

 

2021.4.23

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