経過|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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MSのあらまし

- 経過

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再発と寛解

 

「再発」とは「新しい症状が出るか、あるいは、もともとあった症状が明らかに悪化して24時間以上続き、休んでも体温が下がっても回復しない」と定義されています。

 

再発時、また発症時はミエリンが壊れて症状が強く出ており、このうち治療が必要な時期を「急性増悪期きゅうせいぞうあくき」と呼びます。それに対して、再発でも発症でもない、また後述する進行でもない時期を「寛解期かんかいき」といいます。

 

進行

 

「進行」とははっきりした再発がない時期にも症状が重くなっていく状態をいいます。しかしMSが本当に進行しているのか、それとも二次的に症状が悪くなっているのか、あるいはその両方なのかわからないことがあります。進行の判断は時に難しいです。

 

 

MSの自然経過14

 

治療しないでいた場合の経過を「自然経過」といいます。MSの自然経過を右に示しました。初期のうちは再発と寛解を繰り返し、その後、次第に症状が重くなっていく進行期に入ります。

 

この経過の速さは人によって違います。進行期に入らないうちに寿命を全うする人もいれば、早いうちに進行期に入る人もいます。何年も安定して普通の生活を送っている人もいれば、年に1回くらい再発する人、年に何回も再発する人、いつの間にか歩きにくくなっていくような人などいろいろです。

 

courseこれは何も治療をしていない場合の自然経過です。再発予防薬がなかった時代は、早いうちに進行期に入る人が多くいました。けれども再発予防薬が数多く使えるようになった今では、進行期に入るまでの期間が長くなり、病状が安定して普通の生活を送っているMSの人が増えてきていて、MSの経過は以前よりずっと良くなってきています。

 

経過による分類

 

再発と寛解を繰り返す時期にあるMSを「再発寛解型MS(RRMSあーるあーるえむえす)」といいます。MS患者さんの多くがこのタイプです。再発の頻度は個々人で違います。症状の重さや回復具合も再発毎に異なります。

 

再発と寛解を繰り返した後、再発していない時にも徐々に症状が進行していく時期を「二次性進行型MS(SPMSえすぴーえむえす)」と呼びます。日本人では比較的少ないです。

 

そのほか、発症した時から継続的に進行していくタイプを「一次性進行型MS(PPMSぴーぴーえむえす)」、再発頻度が少なく、発症から15年程度経っても障害がほとんど残らないタイプを「良性型MS( Benign べないん MS)」と呼ぶことがあります。一次性進行型MSは日本では稀です。

 

総合障害度評価尺度(EDSS)

 

MSでは症状によって生活に影響を受けている人が多いです。その状態を把握するため、MSのための障害度の尺度があります。

 

現在、使われている尺度は「総合障害度評価尺度(EDSSいーでぃーえすえす)」というものです。障害の程度を0から10まで0.5ポイントずつ数値化したものです。EDSS-0は全く正常で、EDSS-1は「障害なし」、EDSS-4は「補助・休息なしで500m歩行可能」、EDSS-6は「杖歩行」、EDSS-7は「補助があっても5mは歩けない」という具合に、数字が増えるのに比例して障害の程度が増していきます。

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