小児MS|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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MSのあらまし

- 小児MS

はじめに | MSとは | 病気の起こり方 | どのような人に多いか | 症状 | 検査と診断 | 経過 | 治療 | 研究 | 日常生活でできること | 再発が疑われる時 | 代替・補完療法 | 社会資源 | 妊娠 | 小児MS

ADEMや抗MOG抗体関連疾患との鑑別が重要

 

mschildaMSの発症年齢は20〜30代が多いですが、小児期や思春期に発症することもあります。小児MSとは何歳までの発症をいうのか明確な定義はありませんが、一般的に15歳未満で発症したMSのことをさします。

 

小児MSの診断は、基本的には成人のMSと同じです。ただ診断にあたっては、急性散在性きゅうせいさんざいせい脳脊髄炎のうせきずいえんADEMあでむ)など小児期に好発する病気や、「こうMOGもぐ抗体こうたい関連疾患」との鑑別が重要です。

 

小児MSの治療は成人のMSと同じように、「急性増悪ぞうあく期の治療」「再発予防・進行抑制の治療」「対症たいしょう療法」の3つに分けられます。

 

急性増悪期の治療

 

mschildb成人のMSと同じように、ステロイドパルス療法をおこないます。薬の量は体重1kgあたり30mg/日(最大1,000mg/日)で、これを3〜5日間点滴します。効果が得られない場合は血漿けっしょう浄化療法、また承認された効能とは異なりますが、免疫グロブリン製剤(献血グロベニン-I®、献血ヴェノグロブリンIH®、献血ベニロン-I®)が使われることがあります。

 

再発予防・進行抑制の治療

 

急性散在性脳脊髄炎(ADEM)や抗MOG抗体関連疾患を鑑別したとしても小児MSにはまだ、成人MSとは違った病態が含まれている可能性があります。成人MSで使われる疾患修飾薬しゅうしょくやくDMDでぃーえむでぃー)の有効性とリスクについてもわからないことが多く、データも少ないです。

 

欧米では、インターフェロン・ベータ(アボネックス®、ベタフェロン®)とグラチラマー酢酸塩さくさんえん(コパキソン®)が使われることがあるようです。日本でも「多発性硬化症・視神経脊髄炎診療ガイドライン2017(日本神経学会監修)」に、欧米の情報として、この3製剤が最初の治療として挙げられています。効果が得られない場合は欧米の情報として、ナタリズマブ(タイサブリ®)が挙げられ、フィンゴリモド塩酸塩えんさんえん(ジレニア®、イムセラ®)は推奨されていません。

 

しかし最初の治療として挙げられている3つの薬はどれも注射薬であり、特に小さな子にとっては負担になってしまいます。期待されているのはフマル酸ジメチル(テクフィデラ®)ですが、発売されて間もなく、小児での経験はまだ充分ではありません。

 

また、インターフェロン・ベータやグラチラマー酢酸塩で効果がない場合は、抗MOG抗体関連疾患やADEM、また視神経脊髄炎ししんけいせきずいえんNMOSDえぬえむおーえすでぃ)など別の病気の可能性について再検討する必要があります。

 

 



tori学校の先生へ「多発性硬化症の子への接し方」

 

MSキャビンでは小児MSの子のために、学校の先生に説明する際のリーフレットを作成しています。ご自由にダウンロードしてご利用ください。
→「学校の先生へ(PDF 728KB)」へ

 


 

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