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NMOSDのあらまし

- 妊娠

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NMOSDを理由に妊娠をあきらめるべきではない

 

nmo19.pngNMOSDの妊娠に対する影響については、まだはっきりしていません。しかしNMOSDが直接の原因で子どもができにくくなったり、NMOSDであること自体が出産に悪影響を及ぼしたりするという報告は、これまでのところありません。

 

妊婦の血液中の抗AQP4抗体が胎児に移行したという報告がありますが、これによって赤ちゃんが病気を起こしたという報告はありません。通常1ヶ月で赤ちゃんの血液中の抗AQP4抗体は消失します。

 

現在は「NMOSDを理由に妊娠をあきらめるべきではない」という見解で一致しています。実際に多くのNMOSDの人が子供を産み、育児に励んでいます。

 

妊婦に関する薬の添付文書

 

ステロイド薬や免疫抑制薬に限らず、妊婦に対して安全性が証明されている薬はありません。妊婦に対して薬がどう影響するかといった臨床試験はできないからです。

 

しかし実際には、動物実験や薬が販売された後の調査などにより、「妊婦は絶対ダメ」という薬から「病状次第で服用は仕方がない」という薬まで、危険性のレベルはいくつかに分けられています。このレベルに応じて、妊娠中でも薬を服用することがあります。

 

薬の添付文書を見てみると、さほど危険性は高くないといわれている薬では「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること」といったことが書かれています。ステロイド薬と、免疫抑制薬のうちアザチオプリン(イムラン®、アザニン®)、タクロリムス水和物(プログラフ®)、シクロスポリン (ネオーラル®)がこれにあたります。

 

それに対して、危険性が高い薬では「妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと」といったことがはっきり書いてあります。

 

nmobcNMOSDでは、薬を中断することによる再発のリスクが大きいため、「治療上の有益性が危険性を上回る場合」にあたります。妊娠を希望する場合は、これらの薬を服用しながら臨むことが多いです。ただし危険性がさほど高くないからといって、安全とは言い切れないことを忘れないでください。

 

ステロイド薬を服用している場合は、その副作用予防のために服用している薬の安全性についても確認しておいてください。

 

妊娠中に再発した場合

 

妊娠2〜4ヶ月は胎児の外形と臓器が作られる時期です。薬の影響が出やすいため、この時期は特に慎重になる必要があります。ただ再発の程度によっては、ステロイドパルス療法や少量のステロイド薬の内服が検討されることもあります。主治医とご相談ください。

 

それ以降であればパルス療法ができます。ただ100%安全とはいえないので、主治医と充分相談してください。血漿けっしょう浄化療法もできますが、血圧低下や出血などのリスクがあります。

 

男性がNMOSDの場合

 

男性がNMOSDの場合も、NMOSDが直接の原因で子供ができにくくなったり、出産に悪影響を及ぼしたりすることはありません。NMOSDで使われる薬の中では、男性側に不妊に影響を及ぼすといわれているものはありません。

 

ただしアザチオプリン(イムラン®、アザニン®)に関しては、動物実験において胎児に影響を及ぼす可能性が示唆されており、添付文書に「可能な限り、投与期間中はパートナーの妊娠を避けさせることが望ましい」と書かれています。

 

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