MS・NMOのこと~すぐわかるNMO|MSキャビン(多発性硬化症 視神経脊髄炎)

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すぐわかるNMOSD

NMOSDとは何ですか?

faq01NMOSDは「視神経脊髄炎」という脳、脊髄、視神経の病気です。英語名は「Neuromyelitis(脊髄炎) Optica(目の) Spectrum(関連) Disorder(疾患)」で、その頭文字から「NMOSD」と呼ばれています。根治療法がない難病です。伝染病ではなく特定の遺伝子による病気ではありません。


どうして起こるのですか?

faq03脳、脊髄、視神経の神経細胞は「アストロサイト」という細胞に支えられています。NMOSDは血液中の「抗アクアポリン4抗体(抗AQP4抗体)」がアストロサイトを攻撃してしまうことによって起きます。


どんな人がなるのですか?

faq02平均発症年齢は35歳前後で、約90%が女性です。有病率には地域や人種による大きな差はみられません。ほかの自己免疫疾患を合併している人が多いです。国内では平成26年度の時点でMSを含めて約19,000人に特定疾患医療受給者証(※)が交付されています。患者数は世界的に年々増加しています。

 

(※)特定疾患医療受給者証:難病法が施行された平成27年1月より前に、NMOSDを含む56疾患の患者に交付されていた証明書


どんな症状があるのですか?

faq04通常、アストロサイトが壊された部分に応じた神経症状が出てきます。アストロサイトの壊され方は人それぞれで違うので、症状の種類や程度は人によって様々ですが、視神経と脊髄の症状が多いのが特徴です。

 

NMOSD全体としてよく見られる症状は視力障害、運動障害、感覚障害、強い痛み、しびれ、排尿障害、しゃっくり、吐き気、意識障害などです。


どのように診断されるのですか?

faq05細かい診察と血液検査、MRI検査、髄液検査、眼科検査などをおこない、その結果を総合的に判断して診断されます。中でも抗AQP4抗体の有無を調べる血液検査は重要です。NMOSDは神経内科に分類される病気です。


どんな治療がありますか?

faq06急性期には、炎症を鎮めるために副腎皮質ステロイド薬を使って治療します。改善しない時は血液浄化療法に切り替えます。

 

再発予防には経口ステロイド薬や免疫抑制剤が使われますが、免疫抑制剤はNMOSDには保険適用されていません。また服用量は人によって違います。残された症状に対しては緩和するため対症療法薬を使います。


これからどうなるのですか?

faq07NMOSDの経過は様々で誰にも予測できません。特徴は再発を繰り返すことですがその頻度には個人差があります。何も予防治療をしていない場合は1回の再発が重篤なことが多く、再発の度に後遺症が増えかねません。早期の予防治療が必要です。

 

ストレス、風邪、過労、出産などが再発の引き金になることが多いようです。病気が安定している時は適度な運動をして、休息を取ることが大切です。


利用できる社会資源はありますか?

faq08NMOSDは難病法によって指定難病に定められています。NMOSDと確定診断され、さらに決められた条件を満たすと、医療費の一部が公費で負担されます。窓口は住民票がある健康福祉センター(保健所)です。


視神経脊髄炎(Neuromyelitis optica spectrum disorder;NMOSD)

 

脳・脊髄、視神経の病気です。

免疫が自分のアストロサイトを攻撃してしまいます。

平均発症年齢は35歳前後で、約90%が女性です。

症状は人によって様々です。

神経内科に分類される病気です。

ステロイド薬や免疫抑制剤で再発を予防します。

経過は様々で予測できません。

指定難病に定められています。

 

より詳しい解説はこちらをご覧ください。
「NMOSDのあらまし」

faq11新規公開:2017年8月13日

文:MSキャビン編集委員(大橋高志、越智博文、近藤誉之、中島一郎、新野正明、宮本勝一、中田郷子)

イラスト:えみすけ

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