いつもありがとうございます。2025年度も、みなさまのご支援があってこそ活動を続けることができました。支えてくださったすべての方に、心から感謝しています。
■ 近いうちに終わり?
2025年度は、AIの影響をとりわけ強く感じた年でした。何でも瞬時にわかりやすく答えてくれます。その進化の勢いはすさまじく、「MSキャビンの役割は、案外近いうちに終わりを迎えるのかも」と本気で思う瞬間もありました。AIに任せられるなら、それでいい。患者さんが救われるなら、それでいいとも思いました。
でも、現実は少し違いました。情報がいくらあっても、「これで本当に大丈夫か」という不安は残る。検索結果やAIの回答だけでは埋まらない何かがある。その中で気づいたのは、必要なのは、情報を隣で一緒に考えてくれる「人」の存在です。
また、検索エンジンやAIがMSキャビンの情報を引用するケースも増えました。情報過多の時代だからこそ、AIすら引用する正確で中立な一次情報を発信し続ける必要がある。そう気づきました。
そしてもう一つ、忘れてはならないことがあります。デジタルに不慣れな方を置き去りにしてはいけない。どんなに時代が変わっても、ITに不慣れな患者さん・ご家族にも届く情報発信を続けることが、私たちの責任だと考えています。
■ AIを味方に、人間がもっと強くなる。
作り手の側から見ると、AIは頼もしい相棒になりました。より正確に、より速く情報を届けられる。長年の課題だった引き継ぎも解決してきています。
一時は、AIに置き換えられるなら終わり?とも考えましたが、今の答えは違います。AIと一緒に、人間がさらに強くなる。それが2025年度の結論です。
2025年度はパートスタッフを1人採用しました。これにより、専従スタッフが抱えていた業務をいくつか分散でき、活動全体の安定感が増しました。どれだけツールが進化しても、人の手と目が一番大切だという思いは変わりません。
■ 無料の時代に、価値を作り続ける。
スマートフォン一つで情報が手に入る時代に、情報発信NPOが活動を続けることは簡単ではありません。でも、だからこそ工夫する余地があり、おもしろさがあります。コストを見直しながら、持続可能な仕組みを作り続けていきます。
この報告書は、2025年度のあゆみの記録であり、次のステージへ踏み出す宣言でもあります。2026年度も、着実に前へ。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
2026年5月24日
MSキャビン理事長 中田郷子






