多発性硬化症(MS)

多発性硬化症(MS)のあらまし

はじめに

MSの患者さんとご家族へ

多発性硬化症(Multiple Sclerosis; MS)と診断された患者さんの多くは不安を感じ、これからどう過ごしていけばよいか途方に暮れてしまうかもしれません。ご家族やご友人は患者さんにどう接すればよいのか、病気について話題にしてもよいものか、悩んでしまうかもしれません。

世界中の患者さんやご家族が同じように感じています。けれども、出たり消えたりする神経症状や予後への不安を抱えながらも、多くの人が病気と上手に付き合っています。フルタイムで仕事を続けている人や出産して育児に励んでいる人など、病気ではない人と同じような生活を送っている人は大勢います。

このページでは病気のあらましを簡単にまとめています。1人でも多くの方がMSと上手く付き合っていければと願っています。

指定難病では「多発性硬化症/視神経脊髄炎」と表記されていますが、これは2つの病気が並列されているだけで、多発性硬化症と視神経脊髄炎は別の病気です。病気の起こり方も治療も違います。この2疾患を合併することはありません。

多発性硬化症をすぐに知りたい方はこちらをご覧ください。
すぐ分かるMS


新規公開:2000年1月  更新:2022年4月27日
イラスト:えみすけ
文:MSキャビン編集委員
大橋高志、越智博文、近藤誉之、中島一郎、新野正明、宮本勝一、横山和正、中田郷子