MOG抗体関連疾患(MOGAD)

経過

再発とは

MOGADの「再発」とは「新しい症状が出るか、あるいは、もともとあった症状が明らかに悪化して24時間以上続き、休んでも体温が下がっても回復しない」と理解されています。再発時は症状が強く出ていて、このうち治療が必要な時期を「急性増悪期」と呼びます。

MOGADの自然経過

「MOGADは、何も治療をしなくても約半数は再発しない」という話があります。これはMOGADが分かってからこれまでの間の話であり、再発していない約半数がこの先もずっと再発しないかどうかは分かりません。現在、MOGADの疫学調査が行われていて、結果が待たれます。

総合障害度評価尺度(EDSS) 

MOGADには障害度を把握するための尺度がないため、多発性硬化症(MS)で用いられている尺度を代用して評価しています。

現在、MSで使われている尺度は「総合障害度評価尺度(EDSS)」というものです。障害の程度を0から10まで0.5ポイントずつ数値化したものです。EDSS-0は全く正常で、EDSS-1は「障害なし」、EDSS-4は「補助・休息なしで500m歩行可能」、EDSS-6は「杖歩行」、EDSS-7は「補助があっても5mは歩けない」という具合に、数字が増えるのに比例して障害の程度が増していきます。