MSキャビンの把握では多発性硬化症を対象に現在、下記の治験が行われています。参加条件が決められているのと、治験は一部の医療施設でのみ行われているため、希望する方がみなさん参加できるとは限りませんが、興味がある方は主治医に聞いてみてください。
MSの人が治験に参加するメリットとデメリットについてはこちらをご覧ください。
→現在日本で行われている治験
多発性硬化症で募集中の治験

- レミブルチ二ブ(remibrutinib)
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬。経口薬。
対象:再発性のMS
→詳細はこちら(JRCT)
→詳細はこちら(RareS.) - トレブルチニブ(tolebrutinib)
ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬。経口薬。
対象:再発型MS、一次性進行型MS、再発を伴わない二次性進行型MS
→詳細はこちら(JRCT) - フレキサリマブ(frexalimab)
抗CD40モノクローナル抗体。静脈注射。
対象:再発型MS
→詳細はこちら(JRCT)
対象:再発を伴わない二次性進行型MS
→詳細はこちら(JRCT)
関連用語
- ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬
B細胞を標的とする薬。ケシンプタ®がCD20陽性B細胞を一掃するのに対して、BTK阻害剤は「新たなB細胞の成熟」を抑制します。正常なB細胞には影響を及ぼさず、MSにとって悪いと考えられるB細胞(自己反応性B細胞)を選択的に除去できるのではないかと期待されています。– バナナチップス119号より。116号に関連情報あり - 二重盲検試験
参加者を2つのグループに分けて、治験薬か偽薬(または既存の薬)を投与。どの薬が投与されているかは、医師にも患者さんにも知らされない臨床試験の方法。 - 非盲検試験
どの薬が投与されているか、医師にも患者さんにも知らされている臨床試験の方法。
(2025/6/11更新)