お知らせ

コロナ感染が疑われる場合・感染した場合(9/26更新)

[更新記録]
2023年09月26日 全体を改訂
2022年12月30日 序文を少し変更
2022年08月27日 よくある質問更新
2022年08月22日 新規公開


多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)、MOG抗体関連疾患(MOGAD)においても、患者さんご自身が新型コロナウイルスに感染したという話が増えています。

コロナ感染が疑われる場合や感染した場合にはどうしたらいいか、予め主治医に確認しておくといいでしょう。

この記事では、コロナ感染における3疾患の患者さんへの注意点や、よくある質問をまとめています。

3疾患の治療は継続

感染が疑われる場合も感染した場合も、3疾患で使っている薬は継続してください。自己判断で減らしたりやめたりすると3疾患が悪化する恐れがあります。ただ、薬によっては投与を延期せざるを得ないことがあります。下記をご覧ください。

そのまま継続(MS)
ベタフェロン、アボネックス、コパキソン、テクフィデラ、イムセラ・ジレニア、メーゼント、ケシンプタ(自己注射の場合)

そのまま継続(NMOSD)
ステロイド薬、免疫抑制薬、エンスプリング(自己注射の場合)

そのまま継続(MOGAD)
ステロイド薬、免疫抑制薬

延期の可能性(MS)
タイサブリとケシンプタ(自己注射ではない場合)は延期になることがあります。主治医に連絡してください。

延期の可能性(NMOSD)
エンスプリング(自己注射ではない場合)、ソリリス、ユプリズナ、リツキサン、ユルトミリスは延期になることがあります。主治医に連絡してください。

よくある質問

感染したら病気が再発しますか?

3疾患とも、病気の発症・再発のきっかけに「感染症」が挙げられています。新型コロナウイルスも感染症なので、感染することで病気が再発する可能性はあります。
新型コロナウイルス感染症(MS)
新型コロナウイルス感染症(NMOSD)
新型コロナウイルス感染症(MOGAD)
感染したら必ず病気が再発するというわけではありませんが、コロナが治った後もしばらく、できるだけ無理をしないでゆっくり過ごすようにしてください。

いつも診てもらっている脳神経内科は受診できますか?

コロナ感染が疑われる場合や感染した場合は、受診は避け、主治医にご相談ください。

神経症状に変化があったらどうしたらよいですか?

発熱によるウートフ現象の可能性もありますので、まずは体温を下げてください。それでも改善しなければ主治医に連絡して指示を仰いでください。
「ウートフ現象」とは

市販の薬を飲んでも構いませんか?

構いません。