多発性硬化症(MS)では、「疲労」がよくみられます。
「朝起きた時点ですでに疲れている」「何もしていないのに体が重い」「急に電池が切れたように動けなくなる」など、一般的な疲れとは違う強い疲労を感じることがあります。
個人差があり、同じ人でも日や時間帯によって変わることがあります。見た目では分かりにくいため、周囲に理解されず、つらい思いをしている患者さんが多いです。
MSの疲労の原因
MSの疲労の原因はだいたい下記に分けられます。いくつかが重なっていることがあります。
通常の疲労
睡眠不足、仕事や家事などによる多忙、運動、加齢などによって起こる一般的な疲れ。
MSの症状による疲労
歩きにくさや筋肉のつっぱりがあると、同じ動作でも多くのエネルギーを使います。夜間の頻尿などで睡眠が妨げられ、昼間の疲労につながることもあります。
薬による疲労
使っている薬の影響で、だるさや眠気が出る場合があります。
MSそのものによる疲労
特別なきっかけがなくても、突然強い倦怠感が起こることがあります。患者さんからは「スイッチが切れたように急に動けなくなる」と表現されることもあります。
昨日できたことが今日はできない、午前中は動けても午後には休まなければならない、といった変化が起こることもあります。また、オーバーワークした後などは、休んでも回復に時間がかかることがあります。
自分に合った疲労への対処法
疲労のタイプや程度は人それぞれなので、対処法も違います。取り入れられそうなものから試してみましょう。
疲労を記録する
どんなときに疲労が強くなるのかを簡単に記録してみると、自分の傾向が見えてくることがあります。毎日細かく書かなくても、気づいた時だけでもかまいません。下記のメモをご利用ください。
生活習慣や生活環境を見直す
睡眠や食生活を整え、無理のない範囲で運動を取り入れるのもお勧めです。移動に負担がある場合は、よく使う物を近くに置くなど、体力を温存できる環境づくりも役立ちます。
予定を詰め込み過ぎない
用事をできるだけ分散します。可能ならその日の状態に合わせて予定を変えたり、休憩を入れたりするのも1つの工夫です。
症状や薬について主治医に相談する
痛みや頻尿などの症状が疲労につながっていそうなときや、薬が影響していそうなときは、主治医に相談してください。
疲労メモ
疲労を記録できるメモを作ってみました。よかったら使ってみてください。
記録は端末(スマホ・パソコンなど)のブラウザ内にのみ保存され、MSキャビンには送信されません。ほかの端末やブラウザには引き継げません。
公開したばかりの新機能です。うまく動かないときは お問い合わせ までご連絡ください。お使いの端末・ブラウザの種類も添えていただけると確認がスムーズです。
保存した記録
記録の変化
※記録した内容だけを集計した目安です。診断を行うものではありません。
記録を残す
診察後も記録を残したい場合は、ブラウザとは別に保存してください。
保存した記録があると使えます。
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2026年08月23日(新規公開)
監修:MSキャビン編集委員
出典:MSキャビン「MSの疲労は普通の疲れと違う」
URL:https://www.mscabin.org/ms-easy/fatigue/
(新規公開:2026年08月23日)






