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舞台裏は学べる機会

こんにちは。中田です。相変わらずずっとバナチです。

これまで書けた分は監修終了です。そして先ほど「みんなのストーリーズ」の取材が全部終わりました。昨日と今日で、多発性硬化症と視神経脊髄炎、そしてMOG抗体関連疾患の患者さんに1人ずつ、話を聞かせていただきました。

ありがとうございました!

今週は「ドクターインタビュー」の取材をして、そして原稿を書きます。合計5人分☆

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医療情報ができるまで

バナナチップスPlusも完全ブックも、そしてこのホームページも、私が初稿を書いて、7人の先生方にチェックしてもらっています。

この流れにしたのは、専門の先生の間でも微妙に意見が違うことがあるから。原稿を誰か別の先生に書いていただいたとして、私を含めた編集委員とすり合わせるのが難しいことがあるのです。相当時間をかけて丁寧にやり取りを重ねればできますが、その時間も労力も足りない。

それで「私が患者の視点で書いたものを、専門家にチェックしてもらう」という今の流れにしています。

問題は、これだと引き継ぎがだいぶ難しくなることです。ライティングにあたっては、3疾患の基本知識に加えて新しい情報、海外の状況、当事者の現況や思い、様々な先生の今の考え方、業界の事情など把握しておく必要があります。

一方で、原稿丸投げのケースもあります。「研究最前線」がそれで、ここは基本的に編集段階で手を加えないことを前提として依頼しています。

引き継ぎは、原稿が最後の大課題になりそう。自主ライティングと丸投げと、うまく組み合わせた感じにしていくかも。もちろん必ず「患者と医師で作る」は守ります。

編集過程で学ぶ

編集委員とは、メーリングリストでやり取りしています。このやり取りが、とっても勉強になるんです。先生方の考えも聞けるし、関連の論文を示してもらるし、きれいな文章ではないLINEのような短文のメールの中にこそ、大事なことが書かれてたりします。

あとは編集以外でも「私の知識として教えてください」も、よくやります。すぐに教えてもらえます。もちろん次に活かします。

次号バナチでは、そのメーリングリストのやり取りの中から、「原稿完成までの編集委員からのコメント」を入れることにしました。新連載「主治医との付き合い方」に、初稿を読んだ編集委員の感想を入れてみます。越智先生と新野先生の短いご感想です。

これも参謀の案。患者が書いた「医師とコミュニケーションがうまくいかない」という、一歩間違ったら一方的に患者寄りになりかねない記事に、こうして医師の立場からのコメントを入れることで、バランスとれた内容になったというか、信頼性が増したというか、充実したものになりました。

YouTubeも同じく

YouTubeの生配信も同じで、配信していない時の話のほうが有用なんじゃないかと思うことがあります。なので開始前は「それ今、言わないで。本番で」ってこともたびたび。でも本番は進行表に沿って進めるので、開始前の話題はたいてい忘れ去られます。

そういわけで今年のフォーラムは、雑談大会にしようかと。メーリングリストでやり取りされるような、生配信前に話しているような、普段は舞台裏で話しているような内容で、ぐちゃぐちゃに進めてみたい。

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