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視神経脊髄炎の薬の件で私からも

こんにちは。中田です。昨日の近藤先生のブログは、ちょっと分かりにくかったですよね。私のほうからも、思いや状況をお伝えしたいと思います。異論があるだろうことは覚悟してます。これは私個人が思っていることです。


視神経脊髄炎の治療は、3種類の抗体製剤によって大きく変わりつつあります。私はその恩恵を、もっと多くの人に公平に受けてほしいと思っています。近藤先生も、そして他の多くの先生もきっとそう思ってらっしゃいます。そこで大きな壁になってるのが薬価。ここで不公平が生じてると思います。どう考えても高すぎで、下げるべきだと思っています。

ただ、薬価のことは、薬の発売時からずっと問題になってますよね。なぜ昨日、近藤先生のブログを急に公開したかというと、リスクを知ってほしいと思ったからです。ここで注意してほしいことは、お届けしたいメッセージは「抗体製剤は危ないから使わないほうがよい」ではなく、「リスクを知って適切に使おう」です。


近藤先生がブログに書いてくださった具体的なリスクはちょっと分かりにくいですが、去年下旬からキャビンの7人の先生の間で共有されるようになりました。でも最初はグレーな部分もあって、少なくとも私は、ウェブなどで大々的にお知らせするには説得力が弱いと思ったし、突っ込まれた時に対応できるかも自信がありませんでした。

でもこれは、命に関わるリスクのお話です。やっぱり何らかの形で見解を示すべきだという考えは先生方とも一致し、それでバナナチップスPlus122号(2022年1月号)に「オピニオン:エンスプリングと敗血症」を掲載しました。

この時点ではキャビンの先生方の間でもけっこう温度差があって、記事を書くのが難しかったことを記憶しています。A先生のご意見を採用したらB先生のご意見が否定される形になってしまう、という具合です。その平均をとったものをバナチPlusに掲載しました。
「バナナチップスPlus122号」


「バナチに見解を示そう」と決まったとき、正直に言うと、私は少し心が軽くなりました。もともと、大事なことを知ったのに伝えない、ということに対する罪意識がとっても強いところがあるんだと思います。このことで実は多発性硬化症の薬で過去、業界を大混乱させました。ものすごく大変でしたが結果的には適正使用につながりました。そのときに近藤先生から受けた恩は今でも涙が出るほどで一生忘れません。このお話はまた今度、機会があったら。


意外だったのは、122号掲載後、多くのお問い合わせを覚悟してましたが、お問い合わせはほとんどありませんでした。書き方が弱かったのかな、心に届かなかったかな、などと思いつつ、引き続き、この有害事象のチェックを続けてました。


122号発行からそろそろ半年になり、データ的にもお伝えしたいこと的にも、バナチPlusに留めておく感じではなくなってきました。一方でこの間にも、あちこちでリスクが生じてると思います。それが昨日の近藤先生の取り急ぎのブログにつながります。

けれども現段階ではやっぱり「見解」止まりなんです。それだと進まないので、今、特にこの薬を処方しているお医者さんに納得していただけるものを準備しているところです。


そっか、近藤先生のブログ、急に本題が終わった印象を受けたのは、これ以上のことが書けなくなるからかな。私も急に書けなくなりました。次の段階に進んだら、また書きます。尻切れトンボとなりすみません。

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